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生息現地で撮影されたピンクイグアナの様子

生息現地で撮影されたピンクイグアナの様子

4か月ぶりにガラパゴス希少種“ピンクイグアナ”に関する話題です。

 

今年8月に米国ガラパゴス・コンサーバンシーの探検隊が、イサベラ島のウォルフ火山山頂付近で調査探検の際、カメラトラップを仕掛けました。

12月初旬、同探検隊がこのカメラトラップのデータを回収するためにウォルフ火山に戻りました。

カメラトラップとは、動物がカメラの前を通り過ぎると自動的にシャッターが切られ撮影する写真カメラとビデオカメラです。

 

回収したカメラトラップには何万枚もの写真と何百時間もの映像データが収められていました。データ解析は続いていますが、予備的な結果から以下のことが分かりました。

 

◆ピンクイグアナとガラパゴスリクイグアナがウォルフ火山の同じ区域に生息していることが初めて確認された。

 

◆ピンクイグアナとガラパゴスリクイグアナは、同区域で営巣・繁殖していると考えられるため、この生息地を外敵から守る必要性がより一層高まった (両種イグアナが一緒に写っている写真は、同じカメラで異なる時刻に撮影した2枚の画像を合成したもの)。

 

◆予想していた通り、野ネコがピンクイグアナの卵や幼いイグアナを捕食している可能性が高い(もう1枚の写真は、イグアナの巣穴の入り口付近を嗅ぎまわる野ネコの様子)。

 

今月の遠征では、ウォルフ火山周辺に40台のトラップカメラを追加設置しました。トラップカメラの設置は、今後、ウォルフ火山の活動拠点として野営施設を設営するための準備も兼ねています。ピンクイグアナの繁殖時期を特定し、巣作りの場所をより正確にしたいと考えているとのことです。

出典:https://www.facebook.com/GalapagosConservancy/posts/276322651196858