今年6月2日から7月1日にかけて、世界銀行がチャールズ・ダーウィン財団(CDF)の協力の下行っている、EDES(ロハ国立テクニカ大学)ビジネススクールの「沿岸漁業イニシアティブ-チャレンジファンド・エクアドル」プロジェクトの一環として、「起業家育成トレーニング研修」が開催されました。
この研修は、ガラパゴス諸島の起業家精神とイノベーションを促進することを目的としています。参加者は、革新的なビジネスモデルと持続可能なベンチャー企業を生み出す起業家としてのスキルを強化しました。
ガラパゴス諸島の経済の特色は、自然を利用した国際的な観光業に大きく依存していることです。 観光客も住民も、魚介類を含む食品の多くを輸入に依存していますが、地元資源を生かした、より持続可能で財政的に存続可能な食料システムを構築することに熱心に取り組んでいます。
とりわけ水産業に関しては、需要と供給の両方を徹底的に分析する必要があります。水産業がより持続可能で、観光業への供給を含む地元市場での競争力を高めるための投資について模索が続けられています。さらに、ガラパゴスの水産物の国際競争力についても検討されています。
在庫状況、社会組織的側面、バリューチェーン、金融構造を含むガラパゴスの水産物システムの分析は、持続可能で公平な方法で需要と供給を結びつける今までとは違う新しい水産物システムのモデル開発に役立っています。
この研修には、ガラパゴス諸島の水産物の循環型経済、知識の伝達、消費、付加価値などをテーマにした47人の起業家が参加し、ビジネスモデル、顧客サービス、起業家のための金融、持続可能な起業家精神などのテーマが取り上げられました。
合計18名の参加者がプログラムを修了し、9月16日にサンタクルス州プエルト・アヨラで開催された卒業式では、この数週間の努力と習得した知識が認められ、証明書が授与されました。