ガラパゴス諸島にまつわる書籍やWebサイトは多数存在する。昨年2009年が記念の年(ダーウィン生誕200年、『種の起源』発刊150年)だったことから、ダーウィンや進化論、ガラパゴス諸島に関連した書籍が多数刊行されたことは記憶に新しい。また、今年2010年が「国際生物多様性年」であることからも、ガラパゴス諸島に関する書籍や話題は今後も尽きないものと思われる。
本書で参考とさせてもらった文献は「文献リスト」にまとめてある。良書ばかりなので、ぜひ手に取ってもらいたい。
ここでは、ガラパゴスにまつわる「正確な情報を」「手軽に」入手できるWebサイトを紹介する。いつでも持ち歩ける書籍、最新情報が次々に更新されるWebサイト、それぞれの特長を存分に活用し、ガラパゴスに関する理解を引き続き深めていただきたい。また、外国語のサイトも多いので、情報収集と同時に英語やスペイン語の勉強にも役立つだろう。
● http://www.galapagospark.org/(英語、スペイン語)
エクアドル政府管轄のガラパゴス国立公園管理局のWebサイト。管理局のおもな活動は、「国立公園(諸島陸域の97%)および海洋保護区(諸島全周辺海域約13.8万㎢)の監視や取り締まり」「外来生物の駆除と分布調査、モニタリング」「観光および観光船の登録・管理」「ナチュラリスト・ガイドの教習と資格供与」など。
● http://www.darwinfoundation.org/(英語、スペイン語)
現地にあるチャールズ・ダーウィン研究所(CDRS)を運営する国際NGOチャールズ・ダーウィン財団のWebサイト。ダーウィン研究所では、「絶滅が危惧されるゾウガメなどの固有種の保護と人工繁殖」「固有種および生態系を脅かす外来種の駆除を目的とした調査や研究」などの活動を行っている。
ダーウィン研究所はサンタ・クルス島にある。写真のアカデミー湾は、同島の玄関口としてクルーズ船やボートで一日中にぎわっている(波形克則撮影)。
FOGOsとは、ダーウィン財団の活動やさまざまな保全プロジェクトを支援する非営利団体の国際ネットワーク。各団体は独立しているが、互いの活動を支え合っている。ダーウィン財団の元職員や研究者らが運営に携わるケースが多く、相互の協力関係は強固なものとなっている。FOGOs各国団体のサイト一覧は以下の通り。
Galapagos Conservancy:アメリカ
● www.galapagos.org(英語)
Galapagos Conservation Trust:イギリス
● www.savegalapagos.org(英語)
Freunde der Galapagos Inseln Schweiz):スイス
● www.galapagos-ch.org(ドイツ語、フランス語)
Zoologische Gesellschaft Frankfurt:ドイツ
● www.zgf.de(ドイツ語、英語)
Stichting Vrienden van de Galapagos Elilanden:オランダ
● www.galapagos.nl(オランダ語)
Galapagos Darwin Trust:ルクセンブルク
The Japan Association for Galapagos(日本ガラパゴスの会):日本
● www.j-galapagos.org(日本語)
Nordic Friends of Galapagos:フィンランド
Friends of Galapagos New Zealand Incorporated:ニュージーランド
● www.galapagos.org.nz(英語)
Charles Darwin foundation of Canada:カナダ
● www.lomltd.com(英語)
国際自然保護連合
(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources:IUCN)
● www.iucn.org(英語、フランス語、スペイン語)
IUCNは、1948年に設立された、国家、政府機関、非政府機関で構成された国際的な自然保護機関。181ヶ国から科学者や専門家が参加しており、自然保護機関としては世界最大規模。「レッドリスト(世界の絶滅のおそれのある生物種のリスト)」作成を行うなど、世界のあらゆる社会に働きかけ、自然保護活動を行っている。「IUCN日本委員会」(http://www.iucn.jp/)は1980年設立、2001年に正式な国内委員会として承認されている。